前回の学習指導要領の改訂に続きまして各科目の教科書の説明をします。
まずは英語からはじめましょう!!今回の教科書改訂で一番変わったなあと印象を受けたのが英語です。ここでは変更点をまとめていきます。
①小学英語の内容は習得した前提でスタート!?
教科化された小学英語では実際の生活の中で使われるコミュニケーションの基礎表現を学びます。しかし中学英語では、今までと同じように文法事項をベースに学習が進んでいきます。小学英語では、表現を文法として学びません。小学英語で学んだ表現は中1の夏までは復習を行うという構成になっています。つまり、小学校の表現はすでに習得済みで中学校の最初に復習するという流れになります。
今までの教科書ではbe動詞(肯定文・否定文・疑問文),一般動詞(肯定文・否定文・疑問文),名詞(複数形),疑問詞(what,whenなど)は中1の内容として扱われていましたが、今年からLesson1・2でまとめて復習として扱われます。驚きですね!!
②高校内容の一部が中学校に移動し、単語・文法もボリュームアップ!!
今までの教科書では中学校卒業までに扱う単語は約1200語でした。しかし、新しい教科書は小学英語で学習した600~700語に加えて、1600~1800語の単語を学習します。単語量は今までとくらべて何と2倍!!また驚きですね。
また、文法でも高校で学習する
・感嘆文 How interesting! (なんておもしろいの!)
・仮定法 If I had a brother, I could play soccer with him.
(もし私に兄弟がいたら、私は彼とサッカーをすることができるのに。)
・現在完了進行形 I have been playing soccer for two hours.
(私は2時間ずっとサッカーをしています。)
が中学内容になります。こりゃ大変だ!!
③中学校でもCLIL!
CLILとは、Content and Language Integrated Learning:内容言語統合型学習のことで、英語で他の科目について学習する学習形態です。新しい教科書ではSDGsに直結するような内容を扱っているようです。かなり高度な内容を扱うみたいですよ!
新学習指導要領では【聞くこと】【読むこと】【話すこと(やり取り)】【話すこと(発表)】【書くこと】の4技能5領域を総合的に育成することが求められています。最近の公立高校入試の問題でも非常に長い文章問題がメインで出ています。これを速く読み、理解する力をはぐくむことができるように今までの教科書よりさらに文章量が増え、より実際のコミュニケーションに近い表現がたくさん使われている教科書になります。
上述の内容を見る限り、今年から英語はかなり大変そうですよ!みなさん心して取り組むように!!
本日はここまで!それではまた次回!!!