田中学習会 広島皆実校 学習コラム
中学校の教科書が変わる!
みなさんご存じですか?2021年より中学校の教科書が新しくなります。今まで使っていた教科書とはガラッと変わってしまい戸惑う前に、今回は新しい教科書の変更点について説明したい思います。
教科書の内容がガラっと変わる要因として学習指導要領の改訂が関係します。(前回の「ゆとり」の時代からの改訂では学習量が1.4倍になりました。)
学習指導要領は定期的に改訂されますが今回の改訂では小学校~大学までの日本の教育制度にわたるものになっています。(小学校2020年改訂、中学校2021年改訂、高校2022年改訂大学入試2020年よりセンター試験が大学入試共通テストに変更)
この変更により、高校入試や大学入学共通テストへも大きく影響してきます。
では中学校の学習指導要領はどのように変更されるのでしょうか?
ポイント①「資質・能力の3つの柱」
これまでの学習指導要領ではにおける観点別評価は「知識・理解」「技能」「思考・判断・表現」「関心・意欲・態度」の4つの観点で評価が行われていました。
しかし、学習指導要領の目的・内容が「資質・能力の3つの柱」で再編成されました。
「資質・能力の3つの柱」とは
〇何を理解しているか,何ができるか(生きて働く知識・技能の習得)
〇理解していること・できることをどう使うか(未知の状況にも対応できる思考力・判断力・表現力等の育成)
〇どのように社会・世界と関わり,よりよい人生を送るか(学びを人生や社会に生かそうとする学びに向かう力・人間性等の涵養)です。
よって、新指導要領での観点別評価は「資質・能力の3つの柱」を反映させた「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3項目になります。
ポイント②教科書改訂
学習指導要領改訂により、新しい教科書は前述の「資質・能力の3つの柱」を育むことを目的としたつくりになっています。全教科でページ数が増加し、特に英語では従来高校で学習していた内容が中学校におりてきたことと、取り扱われる単語数が増えたことによる質・量ともにかなりの増加します。また、学びを実生活につなげるテーマ(SDGsなど)が増え、ICT(情報通信技術)化に対応した構成になっています。
本日はここまで!
次回は各科目の教科書がどのように変わるのかの説明していきます。