前回に引き続き教科書改訂各科目の説明をします。
今回は数学です!それではいってみましょう!!
①日常生活を意識した改訂 入試でも出題は増加!
今回の改訂では「日常生活や社会の事象を数理的に捉え、数学的に処理し、問題を解決する」ことと、「数学の事象について統合的・発展的に考え問題を解決する」ことの2つの過程を重視しています。難しいこと書かれてますね。下をご覧ください。
こちらが文部科学省が示した算数・数学の学習過程のイメージです。これからもわかるように「数学の世界」だけでなく、「現実の世界」も重視することがよくわかります。
今後の高校入試にも日常生活のことを数学的に取り上げた問題が増えそうですよ。
②数学なのに光の反射?他の教科の内容を数学的に扱う
新しい教科書では他の科目の内容も取り入れられています。例えば前述の鏡に映る像を相似の考え方を使って解いていくというようなものです。
具体的には社会の時差、得票率、理科のばねののび、質量パーセント濃度(食塩水の濃度)、速さなどになります。
日頃の勉強でも他の教科と関連づける意識が必要になってきますね。
③「資料の活用」が「データの活用」に! どう変わるの??
今回の数学の学習指導要領改訂での一番大きな変化は【資料の活用】が【データの活用】に変わることです。名前だけではなく内容も大きく変更があります。
履修学年の変更(素因数分解 中3→中1 誤差・近似値・真の値 中1→中3)や2020年度から中1で学習していた最頻値・中央値などの代表値が小6で扱われるようになりました。また、新しく【累積度数】【反例】【四分位範囲、箱ひげ図】が高校で扱われていた内容が中学校におりてきます。
単に計算や証明ができるようになるだけではなく、「思考力・判断力・表現力」を育むような作りになっています。
それでは本日はここまで!!次回は新しく追加される単元について説明します。