「改革の主な内容」とは

2019年12月18日広島県教育委員会より、公立入試制度改革の内容について発表が行われました。
新中3生からの導入を目指した改革について、決定前に行われたパブリックコメントにより、新制度の実施は現中2から行うことになりました。 最終決定された、改革の内容について主なポイントをまとめると①選抜Iの廃止、②「自己表現」の導入、③学力検査:調査書:自己表現の比重が6:2:2、④調査書の学年比重が中1:中2:中3=1:1:3、⑤「特色枠」の導入、となります。
制度変更による影響はかなり大きなものになりそうですが、特に「自己表現」・ 「特色枠」については新制度のため、まだまだ具体的な内容は発表されていません。 しかし、起こりうる変化については、ある程度予測できるため、しっかりと情報を集め、できる準備をしておくことは、今後志望校合格に向けて有利になることもあります。最新情報に注意を払いつつ、今からできる準備をしっかり整えていきましょう。現在判明している情報について説明いたします。

選抜Ⅰが廃止、受験日程はどうなる?

改革について、最もわかりやすい点が「選抜I」の廃止です。
広島県では、公立入試において、普通科では定員の20%まで、普通科以外の実業系などでは定員の50%まで「選抜I」という推薦入試が2月上旬に実施されていまし た。しかし、今回の改革では入試期間の長期化や複数回準備を行うことによる、教員の負担を考慮し「選抜I」が廃止されます。
結果的に試験の回数は「一次選抜」の1 度になるということです。形式上「二次選抜」がありますが、こちらは定員補充のために行われる入試のため、「一次選抜」の結果定員割れになった学校だけが実施するものになりますので、人気校での実施はほぼないと考えて問題ありません。

田中学習会の対応

中3教科書内容はいつまで!?スケジュール管理はお任せあれ!

受験スケジュールに変更が出てくる可能性があります。
教科書内容の先取りをすることで、応用問題を練習する学習時間を確保していきます。(学力別クラス設定)
もちろん、中学校の学年末テスト対策にも全力を尽くします。
中学校や地域によって学習進度の差が出ますが、各中学校の進度に併せた地域密着型授業を続けていきます。

全受験生に「自己表現」を実施

今回の改革の目玉として、報道でも大きく取り上げられたのが新たに、「自己表現」 を受験者全員に課すというものです。 「自己表現」とは、試験の初日のテスト終了後に「自己表現カード」を書いて提出し、それを台本として用いながら「面談」などを実施するというものです。各学校の求める生徒像(アドミッションポリシー) にあった生徒を選抜することが目的です。
そして、合否決定における「自己表現」の比重は20%と発表されました。調査書と同じ比率ですので、決して無視できない項目になることは間違いありません。 これまで以上に、「志望理由」が「志望校選び」の際に重要な要素となります。

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何を書くの?どうしたらいい?

生徒ひとりひとりをじっくり指導する塾ですのでお子さんの学力・性格・部活動などあらゆる観点から最適な自己表現をアドバイスします。
各高校への取材にてアドミッションポリシーを集約し、選抜I小論文講座で培ったノウハウを基に子どもたちの自己発見をサポートしていきます。
(自己表現 練習用の教材・特別講座を開発中です。)

「学力検査(当日点):内申:自己表現」

長い間、広島県の公立入試では学力検査と調査書(いわゆる内申点)が125:130という比率で実施されてきました。内申点の比重が高く、中1からの内申点対策が高校入試合格のためには重要でした。また、推薦入試にあたる選抜Iについても合否決定の要素の半分以上が調査書点であり、中学生たちには口を酸っぱくして「学校でさぼらないこと!」「学校の提出物をきちんと出すこと!」といってきました。
しかし、今回の変更により、調査書の比重は全体の20%程度まで抑えられ、学力 検査の比重が高まりました。「学校のテストは一夜漬けでもなんとか・・・」「実力テストになると点が取れません」という生徒にとっては大変大きな制度変更です。
加えて、広島県は全国から注目されるほど入試問題の難易度が高くなっており、希望する学校に合格するために必要なことが大きく変わってくることが予想されます。
学習習慣の定着や多少難しいことに積極的にチャレンジするなど、日ごろからのコツコツとした取り組みが大変重要になってきます。
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テスト前勉強だけでは足りない!?基礎から応用まで徹底指導!!

前述したとおり、学力別クラス設定・徹底した定期テスト対策・入試を見据えた塾内模試でバランス良く学習指導を行います。
中学3年生での学習負担が大きくなることは明らかですから 通常の授業に加えて、テーマ別特訓会を実施し、入試に必要な基礎学力の徹底を早期完成していきます。 (例:季節講習会・理社暗記会・特別特訓会・田中チャレンジ 個別指導体制の充実など)

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「調査書(=内申点)の学年比重」の変更

調査書いわゆる内申点が大切!というのは上記でも述べましたが、従来では中1~3まで同等の比率で計算をしていました。その結果、中1から地道に努力をすることが求められるようになりました。
しかし、新制度では中1・2に比べて中3の比重が3倍になります。また、大きな変更点としてこれまで実技科目(美術・音楽・保健体育・技術家庭科)の内申点2倍も廃止されます。
これらの情報に触れると「では中3から頑張ればいいね」となってしまいそうですが、これは大変危険な発想です!これまで以上に「実力」が合否に直結するため、学力向上に向けた地道な努力が必要になります。
「中3になって初めて模擬試験を受けたら、志望校判定がどれもわるかった・・・」ということにならないようにしましょう。

「特色枠」の導入

これまで広島の入試制度は、各高校ごとの裁量で設定できる内容が「傾斜配点(一部2倍まで)」「学力検査と調査書の比重変更(定員の20%まで)」「自校作成問題」などでした。その結果、受験生にとって志望校決定に対して必要な情報ではありましたが、合否に対する影響は限定的でした。
しかし、新制度では定員の50%までの範囲で「特色枠」が導入されます。この「特色枠」の入試に関しては、学力検査で行う科目とその配点、そして、調査書(内申点)についても科目ごとの比重など自由に設定が可能になります。
その結果、入試の仕組みや求められる学力などが、学校によって全く異なる可能性が高く、受験校選びをする際にこれまで以上に多くの学校情報を集め、そして何より生徒さん自身の学力状況・得意不得意などを客観的に、正確に把握することが必要になると考えられます。

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圧倒的な情報量!!

学校ごとに特色の設定が複雑になっていきます。 各高校への独自取材情報をもとに、情報を整理し配信していきます。お子様の学力・得意不得意を把握し、最適な志望校選びをサポートしていきます。
また志望校合格までの道筋を個別具体的にご提案し指導いたします。