田中学習会Q&A

田中学習会に寄せられる質問の中から、特に多くいただく相談・質問にお答えいたします。
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Q.塾はいつから(どの学年で)通えばよいのでしようか?
A.この質問は、学年の枠がなく問われる質問の1つです。この質問の解答に関しては、教育に対する保護者の考え方によるところが大きいと思いますが、いくつかのパターンに分けて説明してみます。
 教育に関する時期および内容を学年で考えてみると、生まれてから小学3年生までと小学4年生以降に分けられると思います。これは、日本の教育事情に詳しい、詳しくないに関わらず、ラインの1つになっているようです。3才~小学校3年生までの間に何らかの習い事(例‥ピアノ・スイミング・そろばん・習字・サッカー・野球など)をしているケースが多いと思いますが、これは子どもの未知なる力を引き出すことを意識した「能力開発」を中心とした教育と考えられます。大半が無学年で進められ、子どもたちの力をどんどん高めていくようになっています。小学4年生以降になると、文部科学省の学習指導要領に基づく学習が主になってきます。学習内容が難しくなりはじめ、体系立ってくるのがこの時期で、学校での学習内容が気になりはじめるのもこの学年以降だと思います。また、中学受験を本格的に考えはじめるのもこの時期が多いようです。
 それでは、いつから塾に通えばよいのでしようか。結論は、ご家庭での教育に対する考え方次第というところでしょうか。ただし、日本人の子どもたちの学習量が全体的に減少している状況から考えると、中学受験をするしないに関わらず、小学校4年生から5年生くらいからは塾に通われた方がよいのではないかと思います。

Q.家で勉強してくれないのですが。
A.少なくとも学校や塾の宿題を忘れずにきちんと行い、結果が出ていれば間違いなく親の目の届かない場所、例えば学校の休憩時間などを使って学習してくれていると思います。結果が出ていない場合は子どもとの接し方を考えなければなりません。よく「勉強しないの?」と話しかけることがあると思います。これは普段から勉強をしてくれない子どもに対して信頼感が薄れているあらわれです。そんな状態では子どもの方から勉強しようという気持ちにはなりません。ですから初めから子どもがやることを前提に話しかけてもらえば変化が起こります。「いつから勉強する?」と聞けば、子どもは「○時からやるよ」「このテレビを見たらやるよ」と言った形で返答してくれると思います。やらないと否定的に捉え、信頼感がない中で子どものやる気は起こりません。まずは、信じてあげることが必要です。

Q.英語を習わせようと思うのですが、ネイティブ講師と日本人講師ではどちらがいいですか?
A.ネイティブ講師の場合、英語が母国語なので、流暢な発音で話すことができます。また、ボキャブラリーも多く、レッスン内ではいろいろな表現で語りかけてくれるため、ネイティブ講師に魅力を感じている方も少なくないでしよう。しかし、レッスン前後に、日本語で子どもたちと深く話すことがあまり得意でない場合が多く、レッスン中に問題があっても、それを保護者に連絡してもらえない場合が多いのも事実です。また、ネイティブ講師の語彙力が豊富な分、子どもたちの英語習得にとって優先順位の低いボキャブラリーや表現も混在するため、本当に必要な語句を厳選したレッスンにはなりにくいようです。そう考えると「外国人を見慣れること」と「英語を習得すること」は少し違うようです。
 一方、日本人講師の場合、レッスン内でネイティブの発音を聞かせるために、CD(クリアな音源をダイレクトに習得できる)やDVD(同じ表現を繰り返し聞いて習得できる)といった音声教材を使用します。また、レッスン前後では、日本語でのコミュニケーションも大切にしているため、子どもが英語習得に悩んだりつまずいたりした時に、個別面談などを実施して早期間題解決に当たることができます。また、日本の受験事情や、中学校の事情などにも通じているのも日本人だからこそではないでしょうか。しかし、子どもたちに英語を教える場合には「母国語でない言語の指導」と「子どもへの指導」の2点についてのノウハウをもっている指導者が必要になります。
 これからは国際化の時代です。外国へ行くことも外国の人と仕事をする機会も増える時代に、まず必要なのは、自分の考えをはっきりと英語で伝えられることです。ネイティブ講師と日本人講師ではどちらがいいかについてですが、社会人がこれから英語を習うにはネイティブ講師の方がいいでしょう。しかし、子どもたちがこれから英語を習うには、言語を習得するためのプロセスをきちんと持ち、子どもの発話を引き出す講師と、家庭学習教材のしっかりした英語教室が良いのではないかと思います。

Q.塾に通いながら、クラブと勉強の両立は可能でしょうか?
A.中学生の大半はクラブ活動をしていますが、心身ともに成長期であるこの大事な時期にクラブ活動に励むことは、とても大切なことです。私たちは、クラブ活動に熱中し、文武両道に全力を挙げて努力する子どもたちを応援する体制をとっています。しかし、少数ではありますが、クラブ活動を理由に学習がおろそかになってしまう生徒もいます。学力を向上させることは、未来のある子どもたちにとって大切なことです。根性と努力で何事にも集中して取り組み、時間を有効に使うよう工夫することが必要です。ただ、学習面の習得が極端に遅れている場合には、クラブの量を控えて、まず、学習量の確保に努めていくことが賢明だと思われます。

Q.中学受験を考えていない場合、どのような学習を進めていけばよいでしょうか?
A.小学生は心身共に非常に柔軟な成長段階にあると考えられます。ですから、まずは「あいさつ」などの基本的な生活習慣から、「授業の受け方」、「ノートの取り方」などの勉強を進めていく上で、重要な学習姿勢の定着をすすめていくことが大切です。
 次に教科の上では、算数・国語といった基本学習スキルを向上させる科目を重点的にていねいに学習することが必要です。理科・社会については自然や世の中の仕組みを理解することを主眼とし、「知的好奇心」を伸ばすことがポイントとなります。また高学年になるにつれて子ども本人と大人社会の間に接点を見いださせてやることも重要です。具体的には、日常の親子の会話を通じて、いろいろな話をすることだと思います。将来のこと、世の中のこと、その日の出来事など話題は何でも構いませんから、身近な大人である保護者が子どもとしっかりと言葉を交わす機会を持つことで、子どもはより多くの言葉を獲得し、複雑な思考の基礎を作ることができるでしょう。

Q.学習方法がわからないのですが、どうすればいいでしょうか?
A.「学習の仕方がわからない」という質問はよく耳にします。学習方法は人により千差万別であり、どちらかと言えば学習を重ねていくうちに自ら編み出していくものだと思います。しかしどうしても分からない場合には、まずは「繰り返す」ことをテーマに学習計画を立ててみてください。例えば英語なら、単語を繰り返し書いて覚える、教科書を何度も繰り返して音読するなど、単純に回数を重ねることならすぐにでもできるはずです。そうして実際に何かに取り組むことで、より効率の良い方法を考えようとしたり、友だちの学習方法が気になるようになります。各教科の学習方法については折に触れ、授業の中でも講師が有効な方法を紹介することも少なくありませんから、その際に敏感に反応できるためにも、まずは実際に取り組んでみることが何よりも大切です。

Q.進路がなかなか決まらないのですが・・・
A.「進学とは社会へ出て働くための準備をすること」「就職し働くことは勉強そのもの」このことを中学生の段階で言われても、多くの子供はまだピンとこないようです。しかしながら、確実に中3を迎え、進路の選択を迫られることになります。本人が特に興味を持っているものを中心に置きながら進むべき道を考えます。ただ、目的地への道は一本だけではなく、多く存在していることを頭にしっかり入れておく必要があります。また、途中で道を変更することも可能です。将来の自分から逆に辿り、今すべきことや、進む方向を多くの情報をもとに検討してみることが大切です。
 保護者の責任においてですが、進路の最終決定は子ども自身が望ましいと思います。まず、子どもの考えや希望を十分に聞いてあげてください。そして、次に親の考えや意見を伝え、よく話し合うことが大切です。特に経済的な状況はよく話しておくべきだと思います。
 世間の評判だけで学校を選び、たとえ入学できたとしても、その学校が子どもたちに合っていなければ、その子にとって良い学校とはいえません。子どもの個性や適性を最大限に引き伸ばしてくれる学校はどこか。子どもたち一人ひとりの個性が違うように、学校にもそれぞれ異なる個性、教育理念があります。まずは学校の個性を見極めるために、学校見学やオープンスクールなどに積極的に参加してみることをお勧めします。

Q.定期テストで高得点を取っていれば高校入試は大丈夫ですか?
A.広島県の高校入試の場合、合否に関する内申点の比重は無視できるものではありません。差のつきにくい絶対評価による内申点評価により、「1点の重み」は以前よりも重要になっていることも事実です。したがって定期テストで高得点を取っておくことは非常に大切です。中学生は成長段階的に言って、まだ年単位の長期的な学習目標を維持しにくい場合が多いでしょうから、定期テストをひとつの学習目標とするのもよいかもしれません。しかし、定期テストのみに焦点を当てた学習習慣が身に付いてしまうと、学習の主目的が「学力を伸ばす」というより「点数を上げる」ことにすり替わってしまい、解答の正誤だけを気にする薄っぺらい学習観が定着しかねません。実際の高校入試問題では受験者の論理的思考力や文章表現力を間う問題も少なからず出題されていますから、解答そのものよりも解答に至るまでの「過程」が重要になってきます。そうした観点からすれば、定期テストは学習習慣を身につける、あくまで「きっかけ」であると考えた方がよいでしょう。